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「かけっこ大キライ」
人と競ったりするのが非常に嫌いです。緊急事態宣言が出て、飲食店はテイクアウト戦国時代みたいになっちゃって、どこもかしこもお弁当推しで、必死になって集客しようとあの手この手使って競い合う。SNSは弁当の投稿で溢れてて、あそこのアレはスゴいよ、やれあそこのアレ安いよ、て、ちょっとしたブームになっちゃってさ。。
僕はライバルを蹴落とす感じとか、ほんまに嫌だし、そもそも他店にも売れて欲しいって思うし、なんだったら同業者さんとこへどうぞどうぞと誘導してしまいそうになる。
ちょっと話しそれるけど、「このコロナ不況を皆んなで乗り越えましょう!コロナに負けるな!」的な爽やかな同調圧力がほんまに鬱陶しくて、具体的に負けるなってどうゆう状態なんか詳しく分かりやすく説明してみろや!って思う。皆んな別にコロナと戦って勝ち誇って「アイムウィン!」とかそういうの目指して頑張ってるんじゃないでしょ?生きて行くために、出来る事精一杯してるだけだから、勝ち負けの問題やないんです。他店潰れろとか思ってやってる人いないでしょ。テイクアウト戦国時代の渦に巻き込まれてるようで、嫌になって一旦止めようと決めたとこあります。
僕、双子で兄が駆けっこ速いスポーツ万能だったんで、物心ついた時から兄と競うと必ず負けるの分かってたから、切磋琢磨しなかった。どうぞどうぞ、僕は鈍間なんでマイペースにしてますんで、てな感じ。運動会のかけっこも嫌いで、競い合いながら横目でチラッと見るあの目がむっちゃ嫌なんですよねぇ。。いや、みんなや、、。
いや、好きな人は全然したらいいし、スポーツとか資本主義って弱肉強食の世界だから、得意な人らは思いっきりしてくれたらいいと思う。ただ、僕はいいっす。ライバルいないっす。ま、強いて言えばディズニーとか?ジブリとか?あーゆうバカでかい勝ち組みたいな塊に一矢報いたい気持ちあるくらいです。ブランドもんに負けたくないってゆうか。
6月からお店再開します。唯一無二目指してるんで、商売難しいですが、誰とも争ったりコロナに勝とうともしてませんので、そんな風に見守ってくれたら嬉しいです。
「テーマパークに憧れて」
2週間の休業って僕史上初めてのことで、まあ、ゆっくり休んでくださいって優しい人たちに労いの言葉を頂くんですが、実際2週間も時間貰えたら、あれもこれも出来そうだな、とか1日も何もせず引きこもって漫画読むとかの日はなさそうで、自分の支離滅裂な欲が埋め尽くしてしまい、あっという間だと思う。
昨日ブログをひとつ書いたら、またひとつポコって書きたくなり今日も書いてみる。縛りはないけど、いい機会なんで、自己中発動させて気ままに毎日書いてみようかな、。
6月から新しい形態で営業再開予定してますが、その「形態」について頭の中にいつも居る「元店長」と会話する。
世に発信して、グリーンラバーズは「○○屋さん」です!って宣言する事に違和感を感じてて、どうもひとつだけをやり続けるってことが窮屈なんですよね。ボワ?って昔の歌手みたいにドライアイスの雲の中から出てまたそのドライアイスの雲がピンク色や緑色に染まり七変化を遂げながらまた、一礼して消えて行きたいんですよねー。なんだったんだアレは?よくわからないけどなんか感動したネって言われたいのです。
妻は僕とは正反対で白黒はっきりさせたいたちで、モロ職人気質な人で、意見が食い違います。「あれもこれも手出すから最終的に破綻してまうんちゃうんか、朝モーニング!昼バーガー!以上!でええやん」て具合で、男前な性格です。僕は腐った女よりジュクジュクしてる性格なので、「えー、でも?、うーん、なんか?」ていつも抽象的な事ばかりボヤいています。そのひとつで諦めきれないのが、テーマパーク概念なんです。
多分幼少期からテーマパークに憧れてたんだろうけど、ディズニーランドやユニバーサルスタジオではなくて、ひなびた感じの昭和の遊園地や、水族館のことなんです。須磨公園とかグリーンピア三木とか、入り口にひらがなで「ようこそ!〇〇へ!」ていうゲートを潜らせるタイプのテーマパークです。刺激とか最新とかを求める現代人からしたら全然おもろない場所で、まあ、安いしな、こんなもんやろ、的なそういう場所に猛烈に憧れる。いつのんやねんてくらいの300円入れたら動き出すパンダの車とか、ただ可愛いだけで全然高くまで延びてないロープウェイとか、僕はそういう哀愁のあるあまり役の立たないチープなものに興奮する。僕のような金儲けの下手な奴、商売人にしたら「馬鹿だ」と思うだろう。まあ、馬鹿です。そんな事で家族が養える程世の中甘くねぇーんだぜ!って超上から目線でののしられるその感じ、その抑え込んでくるその感じ、もっともっと来いよ?、それくらいの馬鹿です。
6月から方向性は示す予定で、おそらく、テイクアウトと店内飲食を同時進行しながら、メニューを減らしつつ、時間も短縮してスタートするんだろうけど、最終目標としては、ミニテーマパーク、雲のなかに佇む意味不明なお店をしたいです。
人を喜ばすことが好きなんですけど、極力お金かけずに庶民の人気者になりたいんですよね。あいつ馬鹿だねーって羨ましいがられたいって言うか。食べて行くために大道を選びつつ、密かにダサいテーマパーク計画してニタニタしながら夜更かししようかな。ま、今日のところはこれまで。おやすみなさい。
「ミッキーの中身」
ブログなんて書いて意味あるんだろか?店主の脳内なんかに関心あるそんなもの好きいるんだろか?と、いつも半信半疑で、前にクソなブログと中傷葉書いただいて今でもあの時と同じテンションでムカついるくらい、ブログ更新がおっくうになってたんだけど、あるお客さんから「ブログ好きです」みたいな応援メッセージ貰ってしまい、単細胞なんで一気に気分良くなり、今にいたります。
5月の後半は休業を決断したんですが、告知する際に「苦渋の決断の末?」と記そうかとまたそこも苦渋の決断で、記さないと決めて、更に、「ご理解の程よろしく?」的な文も入れるべきかまた苦渋の決断で決めて入れないと決めた。思えば全てが苦渋の決断だ。コンバースの色選ぶのも苦渋、バンドのアルバム1stか新譜どっち買うかも苦渋、夜のパーティ、キットカットにするかアルフォートにするかも苦渋。だからあえて苦渋の決断しましたって伝えるのは、お客様の声気にしてますよアピールみたいで嫌らしいな、とか、よろしくお願いします!!ってお願いされたらお客さんプレッシャー感じるかな?もしくは、行く行かないはこっちが決めるんじゃボケ!て思われるかな?とか、ちょい斜め目線で見てしまい、さらっと文章が書けないんです。いやいや気にしすぎやろ、そんなことだれも思わないよーって声もあるけど、何を隠そう僕自身が、こっちが決めるわい、て思うたちなんです。
ミッキーマウスの中に誰が入っていようとミッキーなんだから、中身の人のプライバシーや趣味なんか死ぬほどどうでもええわって思うんだけど、このブログがそのミッキーの中身的な、実はしょうもないおっさんやってぶつくさ不満言うてるだけでがっかりさせてしまってるネガティブでマイナスなものかもしれない。
そのようなことで悩んだんですが、Twitterアカウントをお店と個人と分けたら問題解決した。もはやお店と僕は違う人格で、僕自身がグリーンラバーズのファンなんだ、てそういうスタイルにしたら楽になれた。
僕自身の気持ちがくさくさしてたとしても、お店はいつもと変わらずミニテーマパークなんだし、そんな感じ。ちゃんと仕事してるんだったら政治家が不倫してもいいと思うし、ミッキーの中身が髭ボーボーの小さいおっさんでもいいんだって思える。そういう割り切りが出来れば、僕は僕、性欲強めだろうが気にするな!とか自分を励ます事も出来る。
「こうあるべきだ」とか「大人なんだから」とかそんな窮屈な思い込みが自分で自分の首を締めてたように思う。
ミッキーがそんな卑猥な考えしては駄目じゃないか!とか、そういう窮屈な支持者にまで媚びるのはもうよそう。てか、たとえがミッキーにしてしまってることにより、僕自身がミッキーに呑まれてしまっているでわないか!!。。。終始意味不明ですみません。こんな感じで気の向くまま更新します。ありがとうございました。
休業のお知らせ
5/18(月)から、約2週間ほど休業します。6月から再スタートしますが、お店の形態は未定です。出来れば、店内飲食をスタートさせたいです。また、詳細決まり次第告知致します。
ちょっと前と今
まだコロナ騒動がなかった頃、僕はバランス崩してて、お店辞めたいとか、あー無理だ、とか、しにたいーとか、しょっちゅう口にしてて、殆ど毎日泣いてました。こんなこと別に大したことなくて、実際死ねないし、ただただなんもかも鬱陶しくて嫌になってただけで、そんな何処にでもいるようなダメ人間やっただけです。ただの鬱。可哀想とか辛かったねとか慰める人たまにいますが、いや、そんなんちゃうねん、何と例えようのないダメっぷりでした。
厄年の年齢くらいに、自分の器の形とか小ささとかがもう目を背けられない程くっきり見えてしまい、自分自身にがっかりしてしまったんだろう。疲れたんだと思う。悪いときって悪い事ばっかり探して納得しようとする。エゴサして、批判的なコメント見ただけで、ああやっぱりな、となったり、振り込め詐欺にひっかかりそうになったりした。お店は今の方が格段に逆境にあるのに、半年ほどまでの方が壊滅的な精神状態で最悪だった。人と関わることが辛かったあの頃と、人と関わることが嬉しい今とは雲泥の差。
幾つか原因は分かってたんだけど、なかなか抜け出せなくて周りに迷惑をかけてどうしようもなかった。お店のイメージと自分が掛け離れ過ぎてて、もう無理だった。そんな僕がいきなり元気を取り戻せたのは、あるきっかけがあった。
ずーっとウジウジウジウジしてたら、ほんまに最低の数字が出た。過去最低日売上を更新した。その日はコロナで学校が休校になる直前の金曜日だった。見たことない数字だった。その時にああこんな感じにお店て潰れて行くんやろなぁと感じた。
とりあえず市役所行って何かしらの策出てないかなーと相談しに行った。係のお姉さんは親身になって話聞いてくれたんだけど、実際は直ぐ使えそうな策は全く無いことを告げられた。また数日後にハローワークに行って詳しい情報を得ようとしたけど、全然国は個人事業主のことアウトオブ眼中で、一瞬でも期待した自分はすぐに居なくなった。
その日だ。自転車に乗って、もう何もやることなくなって帰宅する道中だ。桜満開で風も気持ち良くて。終わったわと思ったら急に楽になって、全然辛くないしむしろ心地よいのに涙ボロボロ流してて、ゆっくり家に帰った。と記憶してる。
そっからだんだん腹たって来てもうて、現政権に、誹謗する匿名の暇人に、お店で何時間もべっちゃくって帰らない主婦どもに。はあ?おかしいやんけ、あー?て。そっからそっから、ムカついた話しとか理不尽な奴の話を嫁さんに愚痴り出し、徐々に元気を取り出して行ったわけです。だから、愚痴言うたり、政権批判したりするんも健康的な営みだと思うた。
今、コロナと政権に挟みこまれながら、なんとか回してる状態ですが、この怒りと、人の優しさのおかげで全くお店たたむ気ありません。苦し楽しい。思い通りには行かないのが人生なら、それはただ普通の人生なわけだし、波乱万丈でもない、平凡な人生て思う。
ちょっと前と今とこんなに振れ幅があるなんて、なんて適当な人間なんでしょう。阿保ですねぇ。
「カレーはじめます」
お店を始める前は姫路(飾磨)のレストランで働いていた。姫路と加古川では地域性の違いがあった。姫路人は祭り好きの方が多くて、加古川人は祭りに無関心の方が多いとか。加古川より姫路のほうがイケイケどんどんで、意思表示がはっきりしてたように思う。加古川は大人しくて、あまり本音を言わない風潮があると思う。どちらがどうだこうだ、良い悪いとかでなくて、商売する上で売り方が変わって来るという話。
今、加古川でお店してるんで、加古川人に合わせてメニューを考えて作ったりしてる。例えば、自分データを明かすと、ラーメン、コロッケ、ふわふわパン、好きです。そば、うどん、硬いパン、あまり好きでない。これは自分データなので、そんなん嘘やん、て思うこともある。とにかく、主婦が町を牛耳ってる町という印象で、ママさんらにそっぽ向かれたらお店閉めないといけない。夜のお店は大変だと思う。夜は東加古川の方が、賑やかで栄えてるな、とか。
そういう地域性に沿ってメニューを考えるんだけど、今僕がしようとしてることって真逆のことなんです。まだ加古川で売れてないメニューを出したいんです。手作りハンバーガーをやろうと決めた時と似ている。まだ、加古川はピープルが名物バーガーしてたくらいで、本格的な自家製バーガーはなかった。あの頃ハンバーガーはマクドナルドで食べるものだったけど、同じくらいの価格でまじのバーガー作れるって考えたんです。ほんで、ヒットしてくれた。この成功体験があるんで、もう一度そのような事をと企んでいる。
あ、手作りのスパイシーカレーなんですけど、加古川で本格派の自家製カレー(辛いやつ)で流行ってるお店ありますか?加古川にはまだ本格派カレーは上陸してないでしょ?多分。個人的にカレー好きなんですが、お店でしても売れないと散々言われたり、実際前に普通のカレーしてだ時に売れなかったりで、加古川人は(加古川のママさんたち)カレーは家で食べるもん、と思うてるみたい。推測だが。ただ美味しいだけだと無理だ、衝撃的なもんを作らないと駄目だ。
姫路みたいにはっきりと言うてこないだけに、わかりにくい感じあります。だけどあまのじゃくな自分が真逆へ走ろうとするんです。いざ完成して、始めてみたらさっぱり出なかったって事も十分ありうると思う。。それにしても、やらなくて後悔するより思いっきりチャレンジしてボコボコにされた方が納得できる。いや、ボコボコにされたくない、僕が加古川人をホクホクにすると決めた。
凄いカレー完成させる気満々なんで、一度は食べに来てください。ほんでから、その先のことはわかんなくて良いです。よろしく!!
「希薄」
前からなんですが、お酒飲むと次の日頭痛くなるし、体がダルくなるので、最近は缶ビール1本飲みきるのもやっとで、なんか「美味い!」とも思えんくんなってきた。体が欲してないのでアルコールも休み前日だけしか飲まないようになった。タバコも止めて5年くらいになるんかなぁ、なんか馬鹿馬鹿しくなってしんどいからライターごとまだ残ってたタバコを捨てた。
男たちの楽しみと言えば、酒、タバコ、パチンコ、女、と昔から決まってだけど、もう僕せやったらほぼ男ちゃうやん、て思う。ギャンブルもしないし、キャバクラや風俗行くためのお金使う勇気沸かないし、しんどいとき、ふと何もか馬鹿馬鹿しくなって、16歳の頃に戻ってバイクぶっ飛ばしながら発狂して紛らわしてる。42歳だけど。
去年10月から消費税増税あって、客足が止まった感覚があった。感覚というか実際に売り上げもガクッと落ちた。それが、増税の影響なのかただの実力不足なのか、どちらも重なってかは、はっきりしないが、街自体が死に街に更に寄ってる感じがして不気味だ。世界中が辛い出来事だらけでぶっ壊れつつあるのに、SNSやテレビの中の人はニコニコしてて、流行だの映えだのくだらねーことでゆる~く楽しんでるの見ると更に怖くなる。
家と店の往復で毎日が過ぎる。幸い妻と殆ど一緒にいるので、ずっとお喋りしてられるから誰とも口効かないってことはない。その点救われているけど、妻とスタッフさん以外とは殆ど話さないし、元々協調性とか社交性が乏しいので、頭の中で何万回も自問自答してる。周りがどうだからとか、普通とかみんなとかの曖昧な基準が嫌いなので、自分の事ばかり考えてしまう。
他人との関係が希薄になればなるほど頭でっかちになり表情がお面してるみたいに固まってる気がする。
人と話がしたい。人の気持ちに触れたり触れられたりしたい。女の子と話がしたい。友達と居酒屋でだべりたい。音楽の話、漫画、家族、エロい話とかしたい。最近何故かこのような欲が出てきており、珍しく協調性とか大切だなと思えるようになった。
3月くらいからライブ企画増やしたり、新メニュー作ったり、個人的にも自分の音楽と向き合ったり、やる気がむくむく芽生えてきてます。期待を裏切ってしまうこともあるかもですが、思うたことはやってみよう!てな感じですので、よろしくです。
「ライブ告知」
オープンマイクライブ2部構成
参加者大募集!!
2/8(土)15時~17時、19時?21時
参加費無料+オーダー
☆弾き語りの方が多いですが、基本しばりはありません。漫才、コント、手品、落語、一発芸、朗読、など。どなたでも参加出来るホッコリライブ企画です。是非遊びに来てください。
8年前
お店は妻と僕とふたりでスタートさせた。僕は今よりも更に弱虫だった。半年で妻はお店を辞めた。
下手な芝居みたいなセリフを今でもはっきりと覚えている。
当時は今よりもパン屋さんよりで、パン棚も立派な物で毎日焼くパンリスト表通り、40個くらいは焼いていた。
僕は手作りパンの喫茶店をすれば、朝からママさんらが焼き立てパンを買いに沢山売れると勝手な思い込みで変な自信があった。実際お店を始めてみると、まるでその日暮らしの風来坊みたいで、売れることは希で、ほぼ暇だった。日曜日の朝ですら老人が2人来ただけとか、ざらにあった。
半年くらい過ぎた頃、お金もみるみる無くなり、余裕も自信も無くなり、夫婦仲もピリピリしてたように思う。
*
その日の出来事は今でもよく覚えてる。僕がモーニングタイムでパン仕込む理由で妻に「お客さん来たらひとりでしてくれる?」と問うたら、あからさまに嫌々「ええ?」と返されたので、プッツン来てしまった。
僕は今でも思うことだけど、「やらされてするくらいならしない方がまし、やりたい人としか仕事をしない」と決めてるところがある。
とにかく、お店がひまで気がたってて、その「ええ?」だけで妻に当たり散らすという、幼稚な態度をとった。
「出てけ!辞めちまえ!!」
確かにこう言った。ヤメチマエ。
妻は泣きながら鞄を抱えて出て行った。そんな日に限って、ひとり営業してる日に限って珍しく忙しくなるもので、本当にこんなに早くバチが当たるなんて思ってもみなかった。お客さん来店重なるんで仕込むが出来ず、ランチ分のハンバーグが無くなってしまった。母親が見兼ねてランチタイムに手伝ってくれたんだけど、飲食店は素人なんでチョンボが重なる。もう無茶苦茶だった。ハンバーガーを注文してるお客さんなのにハンバーグのオーダーをとって来てしまい、長時間かけて提供した挙句に、違うと指摘され、作り直すにも肝心のハンバーグは無く、お客さんは怒り心頭帰ってしまった。
妻がいない。妻がいないと何一つ成し遂げることの出来ないポンコツ店主の僕。最低最悪な気分で打ちのめされ、流石に「戻って来てくれ」と言うのも虫が良過ぎる、しかし、目の前には沢山のお客さんの不信な眼差し。妻に電話した。繋がったんだけど、気晴らしに神戸に来てる、と言われた。もう無茶苦茶の無茶苦茶だった。提供時間も50分くらいかかってる人もいた。
みんな居なくなって散らかり放題の店内で、ひとりで号泣した。
何でこんなことしてまでお店しなきゃ行けないんだろうか、才能もお金も無いのに。何でするのか。理屈じゃないところでそれにしても「面白い」と思った。何しとんねん無茶苦茶やんけ。こんな大失敗は少ないけど、小さな失敗は毎日ある。人に迷惑をかけてやらせてもらってるんだから、なんとしても良い店を作らないといけない。そうじゃないと一生失敗人間のDVヤロウになってしまうではないか、そんな決意だった。
*
あれから8年。ついこの前のような気もするし、遙か大昔のような気もする。2年くらい前にお店に妻が帰って来てからも、あの日の決意をたまに思い出す。あんなのはお店じゃない。だから毎日スタッフにあれこれ口うるさく言うし、家に帰っても妻と今日のあのお客さんの対応がどうのこうの、神経質かってくらい話し合う。これで完成とかはずっとないけど、今のところ僕らは前より仲良くしてます。
よすが
今年は時間があれば、映画を観るようになった年で、じっと観ていられるようになった。10代の頃は毎週TSUTAYAに通ってる時期があり、その頃に見てきた映画で時間が止まっていた。最近あの頃の感覚を少し思い出して、見出している。それとは別に、古本屋も好きで、棚から飛び出して見える本を引っこ抜いて、寝る前に読む。それとも別で、音楽も好きだ。音楽は音量や場所によって聞き方を簡単に変えれて、気楽なのがいい。家で夜中にギターが急に弾きたくなって触ることもある。
「政治」も気になる。これも今年から急に気になり出した。自営業なんで増税やTPP、日米FTE、人ごとじゃなくてモロに生活に直結してることだけに、難しいけどわかりたい。
何が言いたいのだろう。興味が尽きないんです。自分がまだまだ未熟過ぎて、いつも不完全燃焼のままで、ちっとも到達しないんです。毎日話しするのも家族かスタッフだけで、人(他人)とあまり絡むこともない。たまに友達と飲んだりするだけで、随分お喋りした気になる。(酔うたら調子乗る)
いつも途中までしか読んでない本が2~3冊あり、カバンの中にはその日の気分により入れ替わるCDを肌身離さず持ち歩いている。よくわからないものばかり持ち歩いている。未解決なものばかり抱えて困っている。スペクトラム症かもと思う事もあるけど、精神なんか不安定ぐらいでやっとまともやと思うたちなんで気にしない。
誰もが何かを頼って暮らしているんだろうけど、最近その「よすが」が散らかってるように思う。全部繋いで何か凄いことを発明してお店で活かせていけるようになりたい。今日の日記でした、最後までおちなくすみませんでした。