2016年 7月 07日

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グリラバ通信VOL.43「それいけ!ノンタックの世界」

グリラバ通信VOL.43「それいけ!ノンタックの世界」

僕が小学生の頃(80年代)教育テレビで「それいけ!ノンタック」っていう操り人形の少年の番組があった。
のんびり屋さんのノンタックがおばぉちゃんからもらった魔法のメガネをかけると、モノとおしゃべりができるようになるのだ。確か「でこでこでこりり〜ん♪」とか言うてたな。
休み時間サッカーボールで遊んだ子供たちが片付けをせずに戻ると、そのサッカーボールとノンタックが話したり。ボールが「僕、寂しいよ。」とか言うたりしてたな。
僕は子供ながら、モノにも心や言い分があるんやなーと信じていて、大人になってもこの妙な気持ちを捨てきれずにいた。その影響からか、モノに対して「この子」とか「こいつ」とか言うてモノを人のように扱うクセがついた。
僕はパンの声が聞けるし、コーヒー豆ともよく話し合う。ほんまにイタい奴と思う人もおられるでしょうが、この際カミングアウトします。
僕は人が作ったモノには作り手の魂や念が入っていると信じています。もう少し掘り下げていうと、モノの声は自分が込めた気持ちの声の事で、実際にモノに口が付いてペラペラ話すわけではなく、潜在意識が話しかけてる気になる事です。
ほったらかしにしてた子(パン生地)がすねて膨れ上がり、「ちょっと〜まだ〜〜?」って聞こえるのはそのせいやと思います。
こんな気持ちわかりますかねぇー

バースデー・パーティー

バースデー・パーティー

先日、子の10才の誕生日やったんで、とある焼肉店でお誕生日会をしました。その時のお話です。
何かの引き寄せがあったのか、その日に焼肉店に予約を済ませてたんですが、たまたまそこのお店の店主さんがグリーンラバーズにご来店されたんです。僕はちょっとしたサプライズをしようと思って相談しようとした矢先でした。
食後にデザートにロウソク立てて持って来てほしい、とお願いしたところ、「デザートはうちおいてないんで、持ち込んでくれていいですよー♪」と快く引き受けてくれた。ええ人やわ。そこから、僕と妻は子にばれないようにと、迫真の演技を連発するのである。
「ちょっと店の買い出し行ってくる〜」とさりげな〜〜〜くチーズケーキを買いに行く妻。
買って帰ってきたケーキを子の目を盗んで、慌てながら冷蔵庫に押し込むオレ。そしてまた出かける時にばれないようにと、そそくさ車のトランクにケーキを積み込むオレら。まるで密売人のように、さりげなく、スピーディーに事はなされていく。
そして最大の難関である到着時の
ブツの受け渡しが来た。
まず、3人で車を降りて向かう道中で、僕が「あ。忘れもんした。」と引き返した時に、妻が「先行っとくで」と、なんともぎこちない間もクソもない大根芝居を奇跡的にバレずに成功させた。
美味しいな〜言いながら、お腹が膨れた頃にいよいよクライマックス。店員さんに合図を送り、サプライズスタート。
あれ?なかなか持ってけーへん、なんでやと思ってたら急に
暗点‼‼‼
真っ暗けっけ。他にもお客さんたくさんいるのに、真っ暗けっけ。そして、チーズケーキに10のロウソクに火が灯り、店員さんがゆっくり持って来た。
ハッピバースデーツーユ〜♪歌いながら、周りのお客さん達もゆるくくちづさんでる。え?え?こんなに盛大にするつもりなかったのに、超感激。子のサプライズのつもりが、僕らもサプライズされてて、その暗闇の数秒の間に、10年が走馬灯のように思い出された。やば。泣きそ。
子は、火を消して皆から拍手してもらい、感激している。それ以上に、オレ泣きそ。
すごくアットホームで良い店でした。グリラバもガッツリパクッて、誕生日サプライズ大歓迎したいと思いました。
焼肉店の皆様、その場で手拍子して下さったお客さん、妻、そして10年間スクスクと素直に成長した息子よ、ありがとーーー!!!!!

世の中捨てたもんじゃない

世の中捨てたもんじゃない

土曜日の夜は仕込み準備で遅くなってしまう。自分で作って食べるのが嫌で、帰宅してから夜食を戴く。寝不足気味かつ腹ぺこで、ふわふわしてて危険な春の陽気に負けそうだ。
しかし、日付けが替わるまでに帰宅せねばならぬと、勝手なルールに沿ってふらふらで帰る。時間は23時半を回っていた。
バイクのガソリンが極少だが、多分自分の腹の方がペコペコだろうと無視してそそくさ家路を走らせた。
プス
プスプス
げー‼マジっすか?!ガス欠やん。。
家を目の前にしてのガス欠。朝にバイクを押してスタンドに向かうのは不可能と判断して、今のうちに近所のスタンドにガソリンを入れてやるのが懸命だろうと、ふらふらになりながらバイクを押してスタンドを目指した。
ガン‼‼‼
こけた
アイテテ溝にはまってもうた。ありゃりゃ左のバックミラーこっぱ微塵やん。やってもうた。えっこらさっさ、力が出ないよ〜ん、どらえも〜ん。ん?どらえもん?
「大丈夫ですか?」
どらえもんではないが、40代くらいの女性が助けに来てくれたのだ。 一緒にバイクを溝から引っ張りだしてくれたのだ。めっちゃ優しいやん、マジすんません、謝りまくり、感謝しまくり、大丈夫ですと念を押してスタンドへまた向かった。
するとまた車1台トラックが前に止まり、にいちゃんが降りてきた。
「大丈夫〜?遠かったら積んだろうかと思ってー」
優しい。
大丈夫です大丈夫ですとまたまた感謝しまくり後にした。
結局スタンドまで押してガソリンを補充して、普通に帰宅出来た。
右すねは痛むが、やたら心地よい。
こんなド田舎でド真夜中に、ド運動音痴野郎に、世間は優しい。猛烈に優しいのだ。
ガソリンスタンドのライトが涙でにじんだ。ありがとうございます。明日も元気にやれそうです。

グリラバ通信VOL.42「たったそれだけの事で」

グリラバ通信VOL.42「たったそれだけの事で」

2年程前だったか、コカコーラを注文されたお客様(母親と息子さん)に350mlの缶の中にまだ少し残ってため、グラスに注いだコーラプラスα残りの缶を缶ごと善かれと思い提供した事があった。
その母親が「え?コーラってゼロコーラなんですか?メニューには記されてないんですけど…。」と問われて、とっさに「え?味違いますぅ?!」と返してしまった。そのお客様は一瞬眼孔が開き、黙ったままだった。すぐに謝罪したが、時すでに遅し、、、。
せっかくの息子さんとのランチタイムに嫌な思いをさせてしまった。ほんの少しのニュアンス、少しトゲのある言葉、たったそれだけの事でお客様は離れていく。当然の事。
あからさまな失態や失言なんかじゃない。ほんと些細な事、当たり前なところの何気ない「雑さ」や「無神経」で人はイラっとするし、いつまでも憶えているものですよね。
また来たいと思ってもらうか、二度と行きたくないと思うかは、そんな心のやりとりが大きく左右している。料理の味が美味しいかどうかは、その接客度の居心地の良し悪しで変わってしまう。と言っても過言ではないと思う。 たまに汚ねー店で店主も無愛想だが味はピカイチとかいう人居てますが、その人どうかしてると思いますよ。
明日も機嫌良く営業出来ますようにと願いつつ、お疲れさまでしたm(__)m