売れたい

病院にて

売れたい。売れまくって売れまくって暮らしを良くしたい。お金のことで悩みたくない。妻に好きなだけ好きなもの買ってあげたい。子の将来の可能性をどこまでも広げてあげたい。レコードやCD沢山欲しいし、ギターも欲しい、バイクの免許も欲しい。

お陰様でお店は繁盛してるんですが、僕の経営能力が低いせいかなかなか暮らしは良くならないです。確かにオープンして3年目くらいまでは赤字丸出しの素人経営者でズタボロやった頃よりかはマシになりましたけど。
ずっと考えてしまうんですけど、才能ってほんまに必要なんでしょうか?才能無いから売れないって決めるん酷すぎやと思ってて、ブスやから彼氏出来ひんみたいなことでしょう?確かに得意や不得意はあるし、さほど練習してないのに上手い人はいますけど、売れる売れないって才能だけじゃ片付けられない深いところにあるもんだと思う。

Twitterで知った田島ハルコさんは「才能がありすぎて困る」と綴ってて、そこにはミーハーな庶民にまで届かないことの難しさみたいな苦悩があった。無茶苦茶カッコいいなぁと思いました。勝負してる人輝いてるなぁって。
そもそも僕はコンプレックス多くて出来ないことだらけなんで、才能なんか無いけどやったるわい人生な気がする。才能有り余ってて努力したり頑張ってる人は必然的に売れるんだろうけど、偶に「練習きらいっす」とか「汗とかかきたくないっす」とかほざいてるプロの方見つけたら、超腹たちます。頭が硬いせいか、頑固者なせいか、楽して稼ごうとする奴に拒絶反応が起こり調子悪くなります。こちとら才能無いけど、ジャンプ力無いけど必死に飛び跳ねよおっしとんねん!って、見苦しい感じ。

ただ自分の個性とか言うやつは時々邪魔だと感じてて、好きな音楽や好きな人が世間とはズレてる事って確かにある。売れてる店や人や会社で、うわぁーだっせぇぇっ感じる事がある。感性が違うだけなんで、人は人と思うようにしてるけど、どうしてもアレをしてまで売れたいとは思えへん、てか無理だ、となる。
その自分の中の大切な何かが最大級な邪魔者になってたりする。こだわり?って呼ばれるのか。僕は真っ直ぐに投げてるつもりたんだけど、人からしたら思いっきりすっぽ抜け危険球やったり。
何が当たり前なのか分からないけど、ある程度のぬるさや湯加減にしないと売れない。最高傑作でけた!と思うものはほぼ売れていない。

皆んなを満足させることは不可能だけど、特定の人だけにウケる店作りにもしたくないんです。だって暮らしを良くしたいんだろ。おれ。日々精進して行く次第です。

コメントは受け付けていません。