赤信号の話

またお店と全然関係ない話なんで、ちょっと読んだろっかなって思うてくれる人は一読くださいー。

自分で納得しないと行動出来ないたちなので、理不尽な作業とか無駄な動きとか嫌いで、命令された事が意に反したときは体調が悪くなったり、顔に嫌そうなのがモロに出てしまう。

妻は与えられた仕事を速攻でするタイプで、その中身に自分の意思はいれたりしない。言われた事を言われた通りする間違えないようにこなす。うちの子はオトナの顔色を伺うような、安全運転したい子で、長いものに巻かれろ的なところがある。

まだ子が10歳くらいの時に「渡ってもいい赤信号」の話をして、ヒートアップした事があった。例えば僕が夜散歩してたとして、見透しの良い交差点、車も人も全くなくて、赤信号の場合、渡るor渡らない?の話。 僕は渡る。子は渡らない。赤信号を渡ることはイケナイこと、ダメ、絶対に!の子に対して、誰も居ないのに馬鹿みたいに赤信号待ってるのはおかしい、の僕。口論みたいになって楽しかった。間違ってるのは僕なのはわかるけど、正しいことだけが正しいとは限らず、答えはひとつじゃなかったりする、そんな感じの話になり、赤だけを信じるな!みたいなことになった。 僕も子も頑固な性格でどちらかが折れることはなかった。大麻はダメ!とか、不倫はダメ!とか、嘘はダメ!とか、いじめはダメ!とか、そういう類いの即座にダメモードになる思考停止してるみたいで気色悪いんです。何をそんなにめくじら立てて怒ることか、とボソボソと思う。。何で?って訊いたら「何でも!」とか「そういうもんやねん」とか応える大人は罪深いと思う。正しさとかどうでもええわ!って言いたくなる事、子供の頃からあった。

罪人の事情とか背景もあるはずで、いきなりクソ野郎になったんじゃないと思いたいって感覚がある。我々は妻以外の女子にちょっかいかけるのを我慢してるのに、なんであいつは女子とよろしくやってるのか、けしからん!とかの怒りがわからない。

話しそれたので戻します。赤信号みんなで渡れば怖くないっていいますけど、青信号だって渡ってたら轢き殺されるかもよ、って思う。その信号の色ごときを信じて行動するより、周りが視えてるかのほうが大事なんじゃないかと。なんか強引な言い訳みたいだなぁ。

昔、新聞配達してた頃、カブで信号待ちしてたら、その誰もいない交差点で僕は、あー徒歩やったら無視してるやろなーって思うてた。横断歩道の向こう側に目をやると、首輪をした犬がお座りをしていた。それはお座りというか、明らかに信号待ちをしてる様だった。 僕はホッコリした気分で誰も居ない交差点で、なかなか青にならない信号を待った。信号が変わり、僕と犬は走り出した。あれは良き思い出だけど。おわり

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