ネットvs現実 第四話

  • TOP
  • [Blog]
  • ネットvs現実 第四話

スマホの向こう側の顔の見えない誰かさんのいいねより、わざわざわかりにくい所を探して来てくださった、目の前のお客さんの「あー美味しかった」がほしい。いやうそ、スマホの向こう側の誰かさんからのいいねもいっぱいほしいさ、人間だもの。まー結局はどっちも大切ちゅう事でした。今回は現実話を少々します。

ずっと料理ばかりで厨房にこもってると頭がおかしくなりそうなので、たまにホール作業をするようにしてる。その時の僕はウエイターつうよりウエイトレス気分で、バイトさんらからは「ミノコ」と呼ばれている。(本名はミノル)
ミノコたまにしかホールしないから、ちょいドジっ子だし、対人恐怖症気味だから人の目を見て話しするとドギマギしちゃう。だけど、本当はお客さんむっちゃ好きで、ミノコ的にはコロナなかったら全員ハグしたい気持ち。いやうそ、ハグは流石にしない。感謝してることちゃんと伝えたいので、接客時はなるべく目を見て話ししようとか、なるべく優し〜い返事しようとか、ミノコなりにあがいてるつもり。

レジにて。お会計〇〇円です、とお伝えした時に、女性2人組のひとりの方が「1万円しかないー、細かいのないー、めっちゃうざい客やんー」と小声で言うてたの聞こえたので、勇気を振り絞り、目を見て、「全然うざくないですよ!」って応えたらプチ笑いしてくれて嬉しかったり。

レジにて。3人家族のお会計時、むきむきマッチョなパパさんが腰低い感じで「チョコバナナシフォン、ってランチセットに書いてたんですが、バナナ乗ってなかったんすけど、、」とご指摘され、慌てふためき「すみませーん!」を連発するしか能がなかった。お釣りを返す瞬間に50円バックしよかな、いやそんなせこいことしたら逆に怒らせるかな、て、あわわあわわしてるうちに、お客さんは残念そうに帰ってしまった。ムッキムキやったし、低姿勢で紳士的やったし、ミノコの完敗だった。(ほんますんませんでした)

注文時にて。メニューを説明しようとメニュー表を手に取ろうとしたら見えない角度で、お客さん(若い女の子)の細い手をいやらしい感じで触ってしまい、「すみませーん!」連発する僕に対し手を隠すお方。その方注文した料理あまり食してなかったので、僕が手を触ってきも悪すぎて食欲失せたんやろか、と被害妄想に落ちいり、ため息ひとつ。。

現実って生の感じ、何が起こるか分からない、やっぱりこの生の感じ、良いなー。対人はやっぱ疲れ方が精神に来る。大量にパン焼くほうがある意味楽だわ。

つづく

コメントは受け付けていません。